掲示板/いちご会 催眠術同好会 (女性限定) 47683

女性だけの催眠術同好会です。神秘の謎を解き明かしましょう。


自分の身近に催眠術師がいたら、その人のことをどう思いますか?

1:匿名 :

2012/10/20 (Sat) 22:32:32

もしも、自分の身近に催眠術師がいたら、その人のことをどう思いますか?
やっぱり怖いでしょうか?







別に怖くはありません。
質問者さんが「怖いでしょうか?」と思う理由は、おそらく質問者さんは次のようなことを思っていらっしゃるからではないでしょうか?

『催眠術にかかってしまうと、相手の思いどうりに操られ、逆らうことができない』

もし催眠術をそのようなものだとお考えなのでしたら、それは誤解です。
催眠術をこのようなものだと考えている人は少なくないようですが、催眠術はかける人とかけられる人との間に信頼関係がないとできません。その関係のことを「ラポール」といいます。
つまり、もし催眠術をかけられる側の人が、催眠術師のことを『何をさせられるかわからない。怖い!』と思っていたら、そのラポールは築けませんので、催眠にはかからないことになります。

また催眠にかけられたのだとしても、かけられた側が本当にやりたくないことまではやらせることはできません。
例えば催眠術で『窓を開けて、そこから飛び降りなさい』などと指示しても、それをやらせることは無理です。催眠術にかかっているときでもかけられている側はちゃんと意識はあり、本能的にやりたくないことまではやれないのです。もしも無理にやらせようとしたらその段階で先に述べたラポールは崩れてしまうので、催眠から覚めてしまいます。

つまり催眠術とは「かかってもかまわないと思っている人」に「絶対にやりたくないとは思っていないこと」をやらせることなのですから、それは怖くもなんともありません。


この催眠術というものの性質は、リチャード・ファインマンという世界的に有名なノーベル賞物理学者の「ご冗談でしょうファインマンさん」という著書の中でうまく表現されていましたので、それを引用してみたいと思います。

『心理学者は僕に術をかけはじめ、まもなく“君はもう目が開けられない”というところまで進んだ。僕は心の中で“目ぐらいいくらでも開けられるさ。でもせっかくの興をさましてもしようがないから、どこまでいくか様子を見てやろう”と思った。なかなか面白い気持ちのものだ。僕はほんの少しぼうっとしてきただけだから、チョット頭の動きが鈍ったぐらいで目が開かないことはあるまい…と思っていた。しかしそう思っても実際には開けないんだから、これは“開けられない”ということなのかもしれない』
【中略】
『催眠術をかけられるというのはなかなか面白いものだ。僕たちは“できるけどやらないだけのことさ”といつも自分に言い聞かせているわけだが、これは“できない”というのを別の言葉で言っているだけのことなのだ』





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